黒柿クロカキKurogaki
クロガキ  Kurogaki
 カキノキ科 Diospyros kaki Thunb.





名称
 クロガキ【黒柿】  カキ Japanese persimon


分布
 本州(西部)・四国・九州・中国(中部)。


木材
 極めて希少な貴重材。
 心辺材の区別なく淡紅灰白色、ただし心材に黒色の縞が生じ、部分的に一面黒色となる。このような材をクロガキと称し、珍重する。
 木理は不鮮明、肌目は緻密。やや重く堅硬。
 耐朽・保存性は高くない。加工はやや困難で割れやすい。
 気乾比重0.61


用途
 材は和家具、工芸品(茶道具など)、建築材(床柱・内部造作など)、器具材などの装飾・工芸的用途で高級材として用いられる。


備考
 厳密に分類するとカキノキ科カキとなり、クロガキという名前の木は学術上存在しない。300年〜400年たったカキの中心部分にタンニン(柿渋成分)が沈積し黒変する。それゆえクロガキと呼ばれるのである。
 黒色は表面にあらわれず、木を切って、断面をみることで初めてクロガキかどうかが判かるので、たいへん珍重される。数千本に一本ともいわれ、滅多にとれない。

 美しい杢があらわれるが、特に孔雀の羽に似た紋様をもつ「孔雀杢」は非常に珍しい。
 最近では高騰するクロガキの代替品として、唐木のシャムガキ(シャム柿)が増えているが、繊細・上品さにおいてやや劣る印象がある。