わかりづらい和家具の各部名称を紹介します。

金具と引手

着物にブーツが似合わないように、和家具は金具を選びます。
もともと実用本意から出立した金具職人たちは、金具文化ともいうべき造形美をつくりだしました。一枚の鉄板を手仕事で打ち出し、造型し、塗りを重ねます。あるいは鋳型に鉄を流し込み、鋳造します。このような手間から金具職人は少なくなってきており、入手困難になっています。

箪笥金具

たんすの金具
上図は船箪笥や仙台箪笥に多くみられる形です。

縁金具のいろいろ

縁金具の名称

引手と鐶

引き手と鐶の名称

桐たんすや木工品の修復を手がけるとき、最も気にかけるのが金具です。和金具は数が少なく、再入手できたとしても1個数千円ほどします。そこで私たちは、激しい破損でなければ一枚一枚を研磨し、金槌で打ち出し、成形し、塗り直すことによって再生させています。これは大変に手間のかかる作業ですが、できるだけ本来の姿にもどしたいとの考えから、何十年も変えずに続けています。